広報局は、地域の方々に向けて、亥鼻祭のすばらしさを理解していただくように活動しています。そして、より多く方々に亥鼻祭に来場してもらえるように努力しています。広報活動を通して地域の方々と直接接することで、「亥鼻祭」は一段と地域と密着したものになります。広報局は地域と密着した亥鼻祭を実現するために、どうしたら亥鼻祭の素晴らしさを伝えられるか、を常に考えています。
また広報局は、亥鼻キャンパスの学生に向けて、亥鼻祭の開催の告知、企画内容の紹介を行って、より多くの学生が亥鼻祭に参加する機会を作れるように活動しています。そうすることで、亥鼻キャンパスの約千人の学生全体が一丸となって亥鼻祭に参加できることを目指しています。また、さまざまなメディアに亥鼻祭が紹介されていることを、今度は委員やキャンパス内の学生に伝えていくことで、委員のモチベーションを高めるように努めています。
夏休み中に開かれる大学主催の受験生対象イベントです。医学部のオープンキャンパスは7月に青葉の森文化ホールで開かれます。広報局員は亥鼻を代表して受験生の前でスピーチを行います。またオープンキャンパス終了後は学生生活について受験生の相談に乗ります。看護学部のオープンキャンパスは看護学部棟内で開かれます。説明会の際に、配布資料に亥鼻祭ビラを同封して、亥鼻祭のPRをしました。当日の受験生の客層に大きく影響すると思います。
近隣の受験生・大学生を中心に亥鼻祭を知ってもらうために予備校、高校、大学などへポスター・ミニパンフレットを郵送します。受験生で医学部・看護学部に興味のある人はもちろん、まだ進路を決めていない高校生や、他大学の学生にも、千葉大学がどんな大学なのか、どんな学生がいるのか知ってもらういい機会になります。
2007年度は、予備校・高校・大学を総じて約80校にポスター及びミニパンフレットを郵送しました。
学生全体が一丸となる亥鼻祭を目指し、学内広報を通じて当日参加する学生をひとりでも多く増やそうと努力します。当日多くのお客さんに来ていただいてもそれを迎える人がいなければ呼んだ来場者に失礼になります。来ていただいた来場者全員に楽しんでいただけるように、多くの学生に参加してもらえるよう呼びかけています。
2007年は、定期的に学内を全てまわり、全体の告知・企画のアピール・当日の参加の呼びかけ、といった形で広報活動を行ってきました。学内でのポスターの掲示などにより、視覚的にも学内の広報を進めました。
11月1日から4日に千葉大西千葉キャンパスで千葉大祭が開催されます。亥鼻祭も西千葉祭に看板を置いてもらっています。看板は亥鼻祭ルームで作ります。2007年度は西千葉祭開催期間中に、総合校舎A号館の出口正面に亥鼻祭の看板を置かせていただきました。大学祭開催期間中は、西千葉キャンパス・亥鼻キャンパス間は無料シャトルバスが運行しています。看板を立てることで西千葉祭の来場者を呼び込むことができます。
例年のアンケート結果を見ると、亥鼻祭来場者の約半数はポスターを見て亥鼻祭の開催を知った、ということがわかります。ですから、ポスターによる告知は最も重要な広報活動の一つと言えます。ポスターは、千葉市中央区亥鼻を中心として、地域の店舗や病院、施設など一軒一軒お願いに回ります。その様子をすこしオーバーに表現してみました。
毎年650枚のポスターを貼らせていただいています。地域としては、亥鼻周辺、千葉・西千葉・蘇我・稲毛駅周辺、大網・末広・東金街道、及び高品、穴川地区などにポスターをお願いしています。
ポスター貼りは、亥鼻祭に暖かいご支援をしていただいている地域の方々と委員が直接関われる機会としてとても重要です。委員一人一人の亥鼻祭が地域の方々の支援の上に成り立っていることを知ることができます。
亥鼻祭は企画や局に細分化されているため、委員全員が関われるイベントはそれほど多くありません。ですからポスター貼りは、異なる企画に所属している委員がお互いに交流を深めるとても大切なイベントになっています。
2007年度は、NHKとBayFMで亥鼻祭を取り上げてもらいました。NHK千葉放送局は10月29日に出演させていただきました。約10分間亥鼻祭を紹介してもらいました。またBayFMにも出演しました。こちらは10月30日、亥鼻祭の準備が実際行われているサークル会館で収録が行われ、やはり約10分、亥鼻祭の紹介させていただくことが出来た。当日生放送を聞いた、あるいは収録の現場に立ちあった委員も多く開催当日前に委員全体の士気を上げることになりました。また、中にはラジオを聴いて来場した、と言うお客さんもおり、非常に嬉しい限りであった。
亥鼻祭ホームページは他の大学祭には見られない一つの特徴があります。それは、一つ一つの企画が詳しく紹介されていると言うことです。どうして亥鼻祭のホームページは一つ一つの企画を紹介することにこだわっているのか、それをこれから説明したいと思います。
ところで話は変わりますが亥鼻祭は決して全国的に見たときに大きな大学祭とは言えません。来場者数は7000人で比較的小規模な大学祭であります。その大きな理由は2つ考えられます。
まず立地があります。亥鼻キャンパスは千葉市にあるために、東京圏からの集客がどうしても少なくなります。そのうえ千葉駅からバスに乗って15分という環境のため千葉市外の人が亥鼻に来ることが難しくなっています。この立地の問題は単に千葉市外の人が亥鼻祭に来場するのに交通アクセスが悪いという意味の他に、千葉から亥鼻祭のことを千葉の外に向けて発信しにくいという意味もあります。すなわち東京圏に対して十分な広報を行うことが難しい。ですから千葉市外の人は亥鼻祭のことを知る機会が少ないし、また知ったとしても交通のアクセスが悪いということになります。
第二にキャンパスの学生数という問題があります。亥鼻キャンパスの学生は約1000人です。これは万単位で学生が存在する多くの大学と決定的に異なる点です。学生数が少ないためにマンパワーを発揮することが難しい。まず企画の運営をする人数が足りなくなる。それだけではありません。当日亥鼻祭を楽しむ観客としての学生の数も自然と少なくなります。当然企画の数自体も非常に少ない。多くの総合大学は100以上の企画をかかえていますが、亥鼻祭では主要な企画は10前後で落ち着いています。そのかわり、亥鼻祭は企画の内容を医療系に特化することで特色有る大学祭を目指しているわけです。そしてマンパワー不足はある先輩の言葉を借りれば「委員の献身的な努力」によって有る程度は補われている。補われてはいるものの、どうしても都内の主要な大学と比較したときにその差を埋めることは難しい。
前置きが長くなりましたが、ホームページ制作もこれらの二点と密接に関わりを持って進められています。第一に立地について。亥鼻祭の広報手段にはポスター貼り、ビラ配り、地域情報紙、予備校などがありますし、それぞれ大きな成果を上げています。しかし、その多くは千葉県ないし千葉市のごく狭い地域にとどまっています。人口の集中する東京圏への広報手段は殆どありません。もちろん来場者数を増やすことだけが広報の目的ではないと思います。けれども千葉市のすぐ外には医療に特化した大学祭に興味を持つ人がいるかもしれない。ホームページはそんな人への数少ない広報手段となっています。
確かにホームページの影響力は他の広報よりも小さいかも知れない。けれどもポスターやビラがとどかない範囲の誰かが亥鼻祭に興味を持ってくれないとも限りません。亥鼻祭と、そういう人たちの橋渡しをすることがホームページの一つの大きな目標です。
次にキャンパスの学生数について。多くの大学祭ホームページでは学生数が多いために企画が乱立し、企画の紹介は殆ど名前と場所にとどまっています。しかし、亥鼻祭は規模が小さい分、全ての企画を見渡すことができます。つまり他の大学祭では企画数が多いために企画に焦点を絞ることが難しくなっていますが、亥鼻祭ならそれができる。これは大きなメリットだと思います。さらに、多くの大学祭と違って医療系の企画に差別化が行われているために、そこらの大学祭と違って企画の内容にも新鮮味があります。これが亥鼻祭のホームページで一つ一つの企画の内容を重点的に紹介しようとする理由です。
亥鼻の学生であっても、企画が違うと、何をやっているのか全く知らないという状況が生まれてきます。ホームページは亥鼻の学生に、亥鼻祭でどんなことが行われているのかを知ってもらうことが出来るのではないか、学生同士で一つの亥鼻祭を共有してもらえるのではないかと思っています。
最初の話題に戻りましょう。亥鼻祭は医療系に特化されているから、企画が面白い。企画の数が少ないから全ての企画が見渡せる。亥鼻の学生のあいだでどのような企画があるのか知識を共有してほしい。そして、(本文中には触れませんでしたが、一番大切なこと)ポスターを見て亥鼻祭に興味を持った人に、もっとコアな亥鼻祭の情報を提供して亥鼻祭のファンになってもらう。この4点から、亥鼻祭のホームページは「一つ一つの企画を紹介すること」にこだわっています。
千葉の周辺地域を生活圏の中心とした人々に亥鼻祭を知っていただきたいということで、地域誌での掲載のための広報活動をさせていただいています。2007年度は7誌の紙面に亥鼻祭についての記事を掲載していただくことが出来ました。5年目ということで好意的に話を進めていただける会社も多く、亥鼻祭の発展を確認することができる場面が何度もあった。今後も地域情報誌社の暖かいご理解に感謝しながら、関係を保てるよう努めていきます。
開催直前の2週間を利用して、実行委員全体でビラ配りを行います。亥鼻祭の内容をより具体的に知っていただくため、表に亥鼻祭全体、裏に各企画の広告を刷ったビラを委員一人一人の手で直接配布します。亥鼻祭の広報活動のなかで当日の来場者にもっとも直接的なものです。来場者のアンケートからも当日の来場者数にポスターの次に大きく影響していると考えられます。千葉駅、スーパー、高校、病院、フリーマーケットなどで配布します。ビラ配りの際には看板などを用い、こちらに向かってくる遠くの方にも気づいていただけるように工夫しています。2007年度は全体で1万2000部以上のビラを配布しました。これは1枚の紙の厚さを0.19mmとして、積み上げると2m28cmもの高さになります。これは重さにして56Kgにもなります。
亥鼻キャンパスを中心とした地域の住宅にポスティングをさせていただいています。2007年度は1500枚近いポスティング用のビラを配布することができました。ビラは、各企画の中でも地域の方々向けのものを中心とした広告を集めたものにしました。